PLAYERUNKNOWN’S
BATTLEGROUNDS
2017年3月にPC版として配信が始まり2018年5月にはモバイル版の配信、そのまま破竹の勢いで全世界のゲーマーを魅了し、2018年12月にはPS4版として発売されたゲームソフト。
『PUBG』はご存知だろうか?
何度落下してもドン勝できない私だが、僭越ながら今回PS4版を入手したのでPC版(以下、パソコン版)との違いとレビューを話したいと思う。
これからPS4版を購入しようとしている方は参考にしてもらえれば光栄だ。
1.PUBGとは?パソコン版との違いは?
今やYouTubeやニコニコ動画でも有名な『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(プレイヤーアンノウンズバトルグラウンズ)』
略して『PUBG(ピーユービージー・パプジー)』だが、知らない人のために”ざっくり”と要点だけまとめる。
不要であれば『PS4版とパソコン版の違いは?』
もしくは『【レビュー】ナンバーワンに挑戦したが…』まで飛ばしてもらって構わない。
①:PUBGとは?
PUBGとは、2017年12月にSteamより正規版がリリースされた、オンラインバトルロイヤルゲームのことだ。
孤島へと降り立ったプレーヤーはフィールド内にある装備を駆使して、最大100人のプレイヤーの最後の1人になるまで戦い抜くこと目指す。
一定時間が経過するごとにフィールドが狭まるという緊張感の中、撃ち抜き、武器を奪い、時には逃げるなど、戦局ごとに異なった様々なバトルが楽しめる。
激戦を制し、見事ナンバーワンになれば『勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!』という、絶妙に間の抜けた日本語訳とゴロの良いワードが己の勝利を讃えてくれる。
(ちなみに”ドン勝”という言葉は、制作者による意図的なミスらしい)
『今日こそはドン勝だ!』『ドン勝食いにいこう!』というのがゲームを始める合図であり、皆この”ドン勝”を食べるために戦場へと足を運ぶわけである。
ちなみに英語訳では“WINNER WINNER CHICKEN DINNER!”となっている。
どうやら他の国の人は勝利後に”チキンディナー”を食べているようだ。
②:PS4版とパソコン版の違いは?
ここで2018年12月に発売されたPS4版と既に発売されているパソコン版の違いを調べてみた。
ちなみに値段は両方とも3,300円(税込)で同一価格だ。
グラフィック
基本的にパソコン版のPUBGに求められる動作環境は、それなりにハイスペックなパソコンが必要だ。

2019年1月現在推奨スペック(パソコン版)
キャラクター、グレネードや火炎瓶などの投擲物による爆発・煙幕、バギーなどの乗り物、レッドゾーンによるランダムの空爆、エリア外の電磁パルスなど、描写するものが腐るほどある。
推奨スペックとは言うものの、動作最低限のパソコンでは、コンマ秒の争いに勝てないだろう。
仮に最高品質のグラフィックでストレスなくプレーするには、最新クラスのゲーミングパソコンが必要だ。
…さて、下の画像はPS4版とパソコン版を比べてみたものである。
まずはPS4版の画像だ。

PS4版(ポチンキにて)
そして、下がパソコン版(オールウルトラ品質)

パソコン版(ポチンキにて)
比較すると全く違うことがわかる。
植生の鮮やかさ、建物毎の境目や影、遠距離の描写、パソコン版の方が鮮明でシャープなのは言うまでもない。
正直、『俺はキレイなグラフィックしかやらん!!』という人はパソコン版をオススメする。
ただし、オールウルトラ品質でのプレイは、ウン十万というゲーミングパソコンが必要なのは前述のとおり。
まぁ、3,300円という低価格で、このクオリティであればPS4版でも十分楽しめるものである。
そもそもPUBG自体が”クオリティの高いゲーム”なので、PS4proでもグラフィックが劣化してしまうのはしょうがない。
どちらも一長一短あるが、自分の持っているハードやパソコンのスペック、お財布事情で考えるのが良いのだろう。
フレームレート(fps)
フレームレートが30fpsしかないため『動作がカクカクする』という声がある。
フレームレートを話し出すとそれだけで記事ができるため省略するが、簡単にいうと『値が高いほど動きが滑らかで、低いほどパラパラマンガのようにカクカク見える』というものだ。
パソコン版では、グラボやモニターの仕様で、最大144fps(現在は無制限fps)でプレイする輩も多い。
そう考えると、30fpsは確かに低いし…。
特に今までパソコン版でプレイしていた人には、カクカクぬるぬるしているように感じてしまうだろう。
ただ、ここは”そういう仕様”として、妥協せざるおえない。ゲーム上そういう仕様で出来上がっているのだからしょうがない。
ま、あえてPS4版を擁護するならば、2014年までのYouTubeの動画が30fpsまでだったのだが、見てて不満はあっただろうか?
『そうなの?よくわからないけど違和感なかった』という方が多いのではないだろうか?
所詮そんなものである。
この辺りは人によって見解が異なるところだが、個人的には”慣れでどうにかなるレベル”だと思う。
操作
PS4版のPUBGは何よりも操作に苦労する。
下の画像はパソコン版のインベントリだ。
必要なものをドラッグ&ドロップ(もしくは右クリック)すれば簡単に装着・取り外すことができる。

パソコン版インベントリ
次にPS4版のインベントリである。
キャラクター名の表示や配置など、微妙にマイナーチェンジしているものの、見た目的にはあまり変化がないようだ。

PS4版インベントリ
縦軸は『周辺のアイテム』、『保有しているアイテム』、『装備している服』、『装備している武器』で構成されており、L1orR1押して移動、横軸は十字キーorジョイスティックでアイテム変更する仕様となっている。
この説明を聞いてもピンとこないと思うが、まぁそういうことなのだ。
…何もかも思うようにいかない。
焦って他の武器やアイテムと交換してしまったり、通り過ぎて不要な物を拾ったり、見当違いのことをしてしまう。
操作だけで言えば、もはや別のゲームと考えていい。
アイテム収集には時間をかけたくないものだが…。
2.【レビュー】ナンバーワンに挑戦したが…
さて、今回プレイしてみて圧倒的につまずいたのが、やはり操作性だった。
もう何度言っても言い足りないくらいヤバい。
元々PUBGは『100人のナンバーワンを決める』ことからフィールドが比較的広く、戦略性が高い分キャラクター操作が複雑になっている。
パソコン版ではキーボードとマウスを使うことができたが、それをコントローラー1つで操作するのだから大変だ。
『しゃがむ』『伏せる』『ジャンプ』『物を拾う』『弾を込める』など、基本的な操作ですら思うように動かない。
下の図は2パターンある操作方法の1パターンである。

PUBG操作ガイド(タイプB)

PUBG操作ガイド(エイム中)
パソコン版ではマウス片手で出来る『相手に照準を合わせて撃つ』動作も、PS4版では左手でL2(エイム)、右親指でジョイスティック(照準合わせ)、右中指でR2(発射)を押す必要がある。
『絶対に死ねない』という緊張感の中で、操作ミスほどイライラすることはない。
当然、敵もぼーっと突っ立っているわけではなく反撃してくるのだ。
建物や木に急いで隠れないといけない場面もある。
手榴弾で不意を衝きたい時もある、スモークグレネードで視界を遮らないといけない時もある。
必要に応じて回復する場面も出てくるだろう。
リーン(覗き込み)して狙撃しなければ私がやられてしまう。
これらは”ドン勝”するために押さえておきたいテクニックだが…、
まっったく出来ない!!!
モタついて殺されて終わりである。
PS4版のコールオブデューティーシリーズをプレイするので、ジョイスティックでのエイムは抵抗ないはずだったのだが…
FPSとTPSの違いなのだろうか?
全ての操作が複合すると『あぁ…これは難しいわ』という印象。
基本的にマップや武器や乗り物はパソコン版と同じなので、既にパソコン版でドン勝を食しているプレーヤーにとっては有利に働くだろう。
ただし、地の利を活かせても、技術が追い付かない状況になることは間違いない。
…結局は”慣れ”ということだろうか。
最近では『エイムリング』というエイム制度が向上するコントローラー用アタッチメントも存在する。こういうものを使えばひょっとすると良いのかもしれない。
プロゲーマーチームも使用しているらしいが…もし使用した方がいれば感想を教えてほしい。
さて、これだけ不満もあるPUBGだが『じゃぁつまらないのか?』と聞かれると、
これが、めちゃくちゃ楽しい。
操作が難しいなんて関係ない、ただ練習すれば良いだけ。
画質が粗いなんて関係ない、それでも綺麗じゃないか。
カクカク動くなんて関係ない、全員同じ状況だから。
『間違いない面白さ』これがPUBGの強みである。
…なによりPS4版PUBGが発売してまだ一か月程度。
『あれ?これボットじゃないの?』というくらいポンコツな動きをする輩がいるので、安心してほしい。
結局スタートは皆一緒なのだ。
慣れるまで時間はかかるが、流行りのオンラインゲームでもあるので興味がある人はやってみてほしい。
絶対に負けられない戦いがそこにある。
是非一緒に”ドン勝”を目指そうじゃないか。
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