苦いビールがおいしい理由は『慣れ』だった!?

ライフスタイル

『にがッ!まずッ!!』

誰しも初めて飲んだビールの味に驚いた経験があるかと思います。

かんてつ
かんてつ

昔は無理して飲んでた記憶が…

そんな昔の記憶と逆行して、不思議と”ビール好き”に変貌していくのはなぜでしょう?

というわけで今回は、単純なのによくわからない“苦いビールがうまい理由”を解説していきたいと思います!

時間のない方は目次より『ビールを好む思考について』をご覧くださいね。

1.ビールは4つの原料で出来ている!

ビールの主な原料は、以下の4つがあります。

原料役割
麦芽麦汁(ビールの元)を作る
酵母アルコールと炭酸を作る
ホップ苦味と香りを付ける

細かい作り方などは専門の業者さんにおまかせするとして、これらの原料を適切に混ぜ合わせ醸造(発酵作用を利用してアルコール飲料を製造すること)することでビールが出来上がります。

その後、ビンやカンや樽に詰めて売られていくわけですね。

水一つ取っても沢山種類があるように、使用する原料の種類によってビールの品質や味に個性がでますが、ビール独特の苦味と香りには『ホップ』が大きな役割を果たします。

かんてつ
かんてつ

聞いたことはあるけど、ホップってなに?

普段ビールを飲まない方でも”ホップ”という単語は耳にしたことがあるかと思います。

ホップというのは『セイヨウカラハナソウ』と呼ばれる長い蔓(ツル)を持ったアサ科の植物のことを指します。

ツルはとても長く、時には10m以上も育つため、しっかり巻き付くように支柱を立てて育ててあげます。

<秋田県大館市にあるホップ畑の画像を引用させていただいています>

このホップの”花の部分”にあたる毬花(きゅうか)と呼ばれる緑色の松ぼっくりのような実がビールの原料になります。

一般的にホップというとこの毬花を想像する方も多いかと思いますが、本当は植物の名前を指すんですね。

実はこのホップ(毬花)には『ビールの香り成分』や『ビールの苦味成分』が含まれているほか、雑菌の繁殖を抑えたり、泡立ちを良くする効果があるため現在販売されているビールほとんど全てに使用されています。

同じ炭酸でもコーラに比べてビールの泡はモコモコしてますからね。

2.飲めば飲むほど好きになる?

①:苦味を感じるということ

そもそも、人間の味覚というのは『甘味、酸味、塩味、うま味、苦味』の5つの基本的な味で構成されているのはご存知ですか?

味覚役割
甘味炭水化物などの”エネルギー源”がわかる
塩味“ミネラル”がわかる
うま味アミノ酸などの”たんぱく質”がわかる
酸味食べ物の”腐敗”がわかる
苦味食べ物の”毒”がわかる

※辛味や渋味などは”刺激”に分類されるので基本味には入りません!

スポンサーリンク

実は苦味には、食べ物に『毒』が入っていないか伝える役割があると言われています。

例えば、ピーマンを食べられない子供って多いですし、コーヒーが飲めないとか、薬が飲めないなんて話もよく聞きますよね。

これはつまり”体に必要じゃない”という、生物としての防御反応が働くわけですね。

そういう意味で、苦味は他の4つに比べて受け入れにくい味覚と言えますし、突き詰めると人間の体は苦い食べ物・飲み物を避けるように出来ているわけです。

かんてつ
かんてつ

ケーキやおせんべは好きだけど、ゴーヤは嫌い

②:ビールを好む思考について


さて、ここで『苦いビールがなぜうまいのか?』という本題に戻ります。

苦味を感じるということ』で解説したとおり、苦味というのは毒を見分けるために感じる味覚なわけです。

苦味が体の防御反応として機能するのであれば、ビールを飲むことを避けるはずですよね。

かんてつ
かんてつ

まぁビールって苦いもんね

ですが実際は避けるどころか、歳を取るにつれ好きになる場合が多いですよね。

なぜでしょうか?

結論としては、時間の経過と経験によって生まれる『慣れ』によるものなんです。

【慣れる】

・たびたび経験した結果、当たり前のこととして受けとめるようになる。

・その状態に長く置かれたり、たびたびそれを経験することで違和感がなくなる。

言葉にするとこういう感じですね。

 

人間は成長と共に様々な料理に触れ、時には苦手なものでも口にしないといけない時があります。

ですがそれと同時に知識と経験が豊かになっていきます。

・飲み会で何度もビールを飲んでいたら、苦味にも違いがあることに気づいた。
・繰り返し飲むうちに苦味以外の部分(味や香りなど)が感じ取れるようになってきた。
・ビールで乾杯が多く、気分も高まるため終始楽しい飲み会だった。

など、最初は苦味だけの感覚でも、何度も繰り返し経験していくうちに苦味を受け入れ、味や香りに慣れ、そして個性に気づき、飲んだ後の気持の高まりが、苦味に対する体の防御反応を薄くさせます。

加えて、アルコールには気持ちを高揚させるドーパミンという脳内物質を分泌させることがわかっていて『テンション上がってきた!楽しい!』と、自分にとって都合の良い思考が生まれるために、ついつい二杯目、三杯目と飲んでしまうわけです。

さらに、この環境が繰り返えされることで『ビールを飲めば気分が爽快になるぞ!』という記憶が脳に刷り込まれるため、次回飲む時にはその記憶が先行し『とりあえず生!』という思考が作られるわけです。

かんてつ
かんてつ

ある意味”パブロフの犬”みたいなもんだね

3.まとめ

苦いビールが好きになるのは、飲み会などでビールを飲む機会が増えたことで、苦味に慣れ、ドーパミンによってその環境が楽しくなり、それが繰り返されることで『ビール=楽しい・気分爽快』という感情が芽生え、徐々にビールそのものが好きになっていく。

ということなんですね。

…楽しい感情があれば味覚さえ、都合よく変えてしまう人間の脳みそって面白いですよね。

ただし、ビールも飲みすぎるとメタボになっちゃうので、楽しいからといって飲みすぎは禁物ですよ笑

コメント